SFぽいの好き―ぼくがSFに出会ったころ

 

 

『ぼくがカンガルーに出会ったころ』浅倉久志著を読む。


伊藤典夫浅倉久志の両巨頭の翻訳作品は、随分と楽しませてもらった。もらっている。いままで書いてきたものを部厚い一冊にまとめたもので、読み応えがある。
知らなかったSF作家が紹介されており、食指が動いて困ってしまう。
タイトルにサブタイトルをつけるとしたら「翻訳つれづれ渡世日記」とでもしようか。

 

装丁は和田誠。表紙のポップなイラストレーションは氏のタッチとは違うような気がする。

 

ぼくがSFを読むようになったのは、予備校時代、高校の友人からの影響。
筒井康隆にはすぐはまってしまったが、海外のSFにはいまいちなじめなかった。
で、彼がリコメンドしてくれたのが、
当時講談社文庫から発刊されていたた福島正実のSFアンソロジー集だった。
テーマ別に何冊か出ていて、バラエティに富み、アイデアやセンスに目を開けさせられた。

試しにググッみたらビンゴ!だった。そうそう、これっすよ、これ。
講談社アンソロジー 福島正実 伊藤典夫編 海外SF傑作選』。


この本にも出てくるのが、カート・ヴォネガット・ジュニア

大学の英語の授業で、担当講師がレイモンド・ブリッグズなどを翻訳している人で、
ヴォネガットの短編集『モンキーハウスへようこそ』がテキストだった。
英文はなかなか大変だったけど、それなりに楽しかった。

 

作者も英語力をつけたいならペーパーバックで辞書を引かないでともかく読了することを薦めている。その昔、ぼくもやったけど…。ぼくがペンギンに出会ったころ、となってしまう。今は亡き神保町の東京泰文社などでヘミングウェイやミステリー、SFなどの古ペーパーバックを買った。ワケのわからないまま読み進んだ。
あ、サリンジャーはまったく歯が立たなかった。先生もサリンジャーは難しいと。

 

SFを紹介してくれた友人からは、ジャズも教えてもらった。

 

現在は読みたくなる本はネット巡回して本好きの人のWebやブログを参考にしている。
気軽に貸してもらえないのが、残念(って厚かましいか)。そもそも面識もないし。

 

人気blogランキング