何日か前、セミが単独で鳴いていた。
梅雨明けが待てないでフライング気味。
数日前、自転車で公園を抜けたら
セミたちがクラスターで結構、鳴いていた。
ミンミンゼミ「ミーンミーン(彼女、どっから来たの)」
アブラゼミ「ジージージー(お茶しようよ、タピオカもあるでよ)」
意訳。
セミくんは「データ入力歴17年」のサラリーマン。
独身。帰る家もない。昇進もせず平社員のまま。セミだから。
いろいろパワハラを受ける。ひどい目にも遭う。セミだから。
セミは定年退職が「17年目」と就業規則で決まっている。
花束もねぎらいの言葉もない。セミだから。
セミは高層ビルの屋上に立つ。
前途を悲観して飛び降りのか。
止めようとしたら、違った。
セミは脱皮(羽化)して成虫に。
セミヌード。違う。
同期のセミたちが一斉にオフィス街を飛び立つ。
スカッとしないこともないが、警戒しないと。
鳥が舌なめずりしている。
セミの成虫の寿命は1週間ぐらいと短いんでしょ。
もう少し長く生きることを高校生が観察してつきとめたことを
新聞で読んだ。
この絵本に出て来るセミのようなサラリーマンは、
どこにでもいる。
脱皮しようと起業をずっと考えているが、なかなか飛び立てない。
深読み(でもないか)するのは悪いクセ?