先週末は分厚い『映画監督 神代辰巳』をずっと読む。
特に初期の日活ロマンポルノから他社の神代監督の作品は、
ほとんど見ていた。
文芸座など池袋の二番館・三番館で。
十代終わりから二十代半ばか。
思い出ぽろぽろでレビューにならなくて困る。
以下ランダムに感じたところを。
〇監督デビューが40歳過ぎ。遅咲きだが、結果的に日活ロマンポルノで
開花した。
開花した。
〇母性本能をくすぐるタイプだったのだろうか。女性が気を許せるタイプだったらしい。女優のインタビューから知ることができる。
〇『青春の蹉跌』は長谷川和彦が脚本を書いた。原作とはかなり違うようだが、だって主演が萩原健一、桃井かおりだぜ。映画につられて原作も売れたそうで、それが後の角川商法(映画と本のメディアミックス)のヒントになったとか。
とにかく「神代辰巳事典」。いたれりつくせり。索引も作品と人名で調べられる。
〇日活で人気のあった監督は藤田敏八だが、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』に俳優で出ている。いまでいうなら吉田鋼太郎的魅力かな。