レムというと長い、難解がつきもの。その短篇集ってどうだろう。
これが手変え品変え、いろんなテイストが楽しめる。
ハードな作風もいいが、ブラックだったり、風刺がきいたもの、ロボットのエンタメ系など多彩。
ちょっとだけさわりを紹介。
『三人の電騎士』
『航星日記・第二十一回の旅』
『洗濯機の悲劇』
2社の洗濯機メーカーが競い合うように全自動洗濯機を開発、製品化する各社、新機能や過剰な付加価値をつける。派手な宣伝をする。ところが、たぶんいまでいうAI搭載の賢い洗濯機は暴走しはじめる。物質文明つーか資本主義社会や便利を標榜するヤカラを揶揄する結構なドタバタコメディ。『息吹』テッド・チャン著 大森望訳の『デイジー式全自動ナニー』とともに好きな作品。
『仮面(マスク)』