初出はサンリオSF文庫。何冊か、本棚のこやしになっている。
読んでみたら、あーら、よくできた怪獣SFもの。ちっとも古びていない。
瞬く間に読んでしまった。
瞬く間に読んでしまった。
やっと完成した「鉄製怪獣17P」。正しくは「53種類のさなざまな合金」製。
血液に似た「明るい緑色の温かい液体」が「体内を循環していた」。
エネルギー源は「生肉」だった。特技は「地下の奥底を歩くこと」。
血液に似た「明るい緑色の温かい液体」が「体内を循環していた」。
エネルギー源は「生肉」だった。特技は「地下の奥底を歩くこと」。
創ったのは《人間》。20歳から40歳まで怪獣創造に明け暮れた。
《人間》の仕事をサポートしていたのが《見習工》。
この二人が怪獣を世話していた。
《人間》の仕事をサポートしていたのが《見習工》。
この二人が怪獣を世話していた。
「3年間の」試験期間を経てお披露目となる。
《人間》と怪獣は時の人となる。
首相や科学芸術院総裁などが出席したパーティでほめたたえられる。
ところが怪獣の計り知れないパワーさらに怪獣が持つ超強力な「爆発物ルルジット」を
軍事利用する動きが出て来る。
軍事利用する動きが出て来る。
《人間》に罪をでっちあげ、逮捕、監禁。「怪獣創造主」の名誉を剥奪する。
挙句に副総裁が「怪獣創造主」と名乗りをあげる。
挙句に副総裁が「怪獣創造主」と名乗りをあげる。
国家のため、ほんとは官僚どもが私腹を肥やすために、利益につながると思えば、
略奪したり。不利益につながると思えば口封じしたり。
個人の権利なんてまったくない。
《人間》は「忘却の刑」となる。存在そのものがなくなってしまう刑。
逮捕される前、怪獣の設計図を燃やして一部パーツを持ち出す。
紙でよかった。PCならダメだろ。国外に追放された《人間》。
持ち出したパーツで怪獣と交信できる。怪獣は話せるし、歌も歌える。
しかし、それも遠方に行くにつれ交信は難しくなる。
紙でよかった。PCならダメだろ。国外に追放された《人間》。
持ち出したパーツで怪獣と交信できる。怪獣は話せるし、歌も歌える。
しかし、それも遠方に行くにつれ交信は難しくなる。
アニメーション。
まそたんというドラゴンの整備担当者小此木くんと《見習工》のイメージがかぶってしゃーない。
まそたんというドラゴンの整備担当者小此木くんと《見習工》のイメージがかぶってしゃーない。
《人間》は生き延びて国家の体制崩壊を見ただろうか。
そのとき、怪獣は。
そのとき、怪獣は。