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オカルティズム 非理性のヨーロッパ (講談社選書メチエ)

オカルティズム 非理性のヨーロッパ (講談社選書メチエ)

  • 作者:大野 英士
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

引き続き、『オカルティズム 非理性のヨーロッパ』大野英士著から
参考になるので表「交霊術・心霊研究に関する主な事象」を引用。
 
表2 交霊術・心霊研究に関する主な事象
 
<欧米>
 
●1848年3月、ハイズヴィル事件。アメリカ、ニューヨーク州アーケーディア近郊の小村ハイズヴィルで起こったポルターガイスト事象。ジョン・フォックス一家
●1852年、心霊術はイギリス、ドイツ、フランスへと拡大。各地でターニング・テーブルを囲んでの降霊会が開かれる。
1863年、フランスで降霊会が流行。第二帝政初期に皇帝ルイ・ナポレオンのチュイリュリー宮殿で降霊会。第二帝政成立後、ジャージー島に亡命していたヴィクトル・ユゴー、1853-55年に霊媒デルフィーヌ・ド・ジラルダンの導きにより降霊会を行う。
●1860-90年、傑出霊媒の続出。フローレンス・クック、ステイドン・モーゼス、ヘンリー・スレ―ド、ダニエル・ダングラス・ホームなど。
ダーウィンの『種の起源』(1859)、マルクス資本論』(1867)など、唯物論が盛んになる中、心霊術は「霊」の不滅を信じるキリスト教(特にプロテスタント)の一つの武器となる。
1861年、ウィリアム・H・マムラ―により初の心霊写真。
●1872年、ウィリアム・クルックス、フローレンス・クックの霊能調査。
●1882年、ヘンリー・シジウィックらによりイギリスに心霊研究協会創設。以後、心霊現象を科学的な立場から研究する傾向(心霊科学)が強まる。
第一次世界大戦の影響で心霊術に再び脚光があたる。1918年、『シャーロック・ホームズ』シリーズのコナン・ドイル(1859-1930)、第一次世界大戦で息子が死んだことを契機に心霊研究へ。
●1934年、アメリカ、デューク大学のジョゼフ・バンクス・ラインにより『超感覚的知覚』刊行。超心理学起こる(ライン革命)。
 
<日本>
 
1881年東京大学心理学教授外山正一、東京帝国大学で初めて「催眠術」を紹介。
●1911年、東京帝国大学助教福来友吉、霊能者長尾郁子を調査し、「念写」を発見。
●長尾郁子事件(1913年、「千里眼事件」)により、福来友吉東京帝国大学を「追放」
(文官分限令により休暇を命じられ、2年後に退官)される。鈴木光司のホラー小説、およびそれを原作とした映画『リング』のモデル。
●1917年、福来友吉三田光一を知り、念写実験再開するもアカデミーからは無視される。

 

確か、フロイトは女性のヒステリー患者に対して催眠術による療法を試みた。
それが精神分析へとつながったんだよね。
大昔、大学の講義で教わったが、うろ覚え。
 
コックリさんもそうか。交霊術。