ビビビビビ~セクハラ男、パワハラ男、DV野郎はみな殺し

 

パワー

パワー

 

  

『パワー』ナオミ・オルダーマン著 安原和見著を読む。
めっぽう面白いと評判の本。
フェミニズム文学の代表的作品という見方もあるが、
ぼくはなんかスーパーヒロインものを読むような気分で読んだ。
不謹慎だろうか。
 
女流作家という言い方はフェミニズムの見地ではアウトらしい。
男流作家とは言わないから。
 
一部の少女たちが静電気をエネルギーに変えられる能力を身に付けた。
やがてその能力は多くの女性が持てるようになった。
女性は真に解放される。
その結果、完全に男性よりも強者となった女性は、リベンジに出る。
 
この電撃パワーだが「スターウォーズ」のフォースと
同じでメンタルがきちんとしていないと
うまくコントロールできない。
 
軽く失神させる程度のショックを与えるつもりが、
抑えがきかなくて黒コゲ状態にしてしまったり。
女性たちが「パワー」の訓練をするシーンは
映画『少林寺』の修行シーンを思わせる。
 
屈強な女性戦士の国・アマゾネスを連想したが、
それとて男視点からの見方かもしれない。
 
女性がメインの新国家の法律を引用する。
 
「男性はみな、つねにパスポートおよび女性保護者の氏名を捺印した
公文書を所持するもの」
「今後、男性は、自動車を運転することはできない。今後、男性は事業主となることはできない。今後、男性には選挙権は認められない。長年の暴力と腐敗から見て、男性が支配や統治に向いていないのは明らかである」

 

 
リベンジは厳しく、すさまじい。
しかし有史以来男性は女性に対してセクハラ、パワハラモラハラ
アルハラ、ジェンハラ、アカハラ、リスハラなど数々のハラスメントをしてきた。
血統の優秀な馬はレース引退後、種馬となるが、
人間の男は種(精子)のみ求められるようになるのだろうね。
 
男としてはなかなか身につまされる。
しかし、女性が支配者となった世界にも平和は訪れないようだ。