マネーの履歴書

ビットコインはチグリス川を漂う――マネーテクノロジーの未来史

ビットコインはチグリス川を漂う――マネーテクノロジーの未来史

 

ビットコインチグリス川を漂う』デヴィッド・バーチ著 松本裕訳を
読む。感想メモを。

中南米のカカオ本位制」が紹介されているが、
カカオ豆通貨、結構おもしろい。

「●質の良いメスの七面鳥1羽=カカオ豆100個
七面鳥も卵1個=カカオ豆3個
●完熟したアボカド1個=カカオ豆1個
●Lサイズのトマト1個=カカオ豆1個」

 


原題は「Before Babylon,Beyond Bitcoin」。
Bの頭韻を踏んでいる。
ラップのライムに使えそう。
上手な邦題。
バビロン以前とビットコイン以降のマネー。
テクノロジーがマネーを変貌させてきた。

日本政府も消費税10%を期にキャッシュレス社会にしたいようだ。
ポスト現金社会。
この本で「マネー」の過去・現在・未来を教えてくれる。

代表的なものがケニアのモバイル送金サービスM-PESA。
ガラケーの頃からケニアでは頻繁に使われていたとか。
本当のおさいふケータイ。
預金、引落、送金や決済までできる。
日本も高齢者がスマートフォンで買い物や預貯金するようになる。
ATMはコンビニからもなくなる。
タンス預金もなくなる。
すると新たなオレオレ詐欺が出現する。


powerpointでまとめた図。

「「ロング・ファイナンス」が探求した2050年の金融サービスの世界だ。
この報告では4つのシナリオが紹介されているが、どれもマネーの未来を
構築する物語の基盤としては十分あり得る」

 

さて、2050年にはどうなっているのだろう。

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