- 作者: フィリップコトラー,ナンシー・R.リー,デビッドヘッセキエル,Philip Kotler,Nancy R. Lee,David Hessekiel,ハーバード社会起業大会スタディプログラム研究会
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/09/12
- メディア: 単行本
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仕事関連本から読書メモ。
『グッドワークス!』フィリップ・コトラー デビッド・ ヘッセキエル ナンシー・ リー 共著を読む。
肝となる言葉は「コーズ」。
「社会的な貢献を目的とする企業の主義主張」
のこと。
今まで企業は売上を挙げて企業を存続させるために、広告やセールス・プロモーション、SPにお金を注ぎこんできた。
ところがある程度、物質的に充足、飽和状態になると消費者は、
かつてのようにやたら新商品を購買しようとはしなくなった。
まあいろんな新商品に画期的とうたってはいるが、
毎年そんな商品は出るわけないと思うし。
広告やSPが有効でなくなった。どうする。
「コーズ・プロモーション」や「コーズ・リレイテッド・マーケティング」で
行きなさいと。
アメリカでの事例が山のように紹介されている。
引用。
「最近の消費者は、社会的取組みとは関係なく単にブランド選好を高めようとするマーケティング手法(人気稼ぎのコマーシャル提供)よりも、自分が好感や親近感を抱いている社会的課題を支援しているマーケティング手法を好意的にとらえる」
企業ではメセナや収益の一部を寄付する社会貢献活動、CSRに取り組んでいる。
そこを下品に言うと売り物にすると。
たとえば企業とNPOのアライアンスなどにより
黒子的存在だったCSRに光を当てる。
つまり、ええ仕事、してまっせと。
そのメリットは。引用。
「●売上げおよび市場シェアの増加
●ブランド地位の強化
●企業のイメージや影響力の向上
●従業員にとっての魅力や意欲の向上、定職率の確保
●営業コストの削減
●投資家や財務分析アナリストに対するアピール力の向上」
社内的にメリットがあるのがほおと思った。
社会還元などというと経営者は眉をしかめるが、
「善いこと」をしている企業が存続していける条件のようだ。
あとはNPOというとボランティア、手弁当の印象が強いが、
NPOでそこそこ食っていけることを示唆している。