思い出した

 

思い出した。オウム死刑執行だが、IS(「イスラム国」)の公開処刑
似ているってこと。
法の名のもとの大量殺人。
サリンとか行なったことは許せないが、一斉死刑で
何を狙ったのだろう。

現代社会はどこに向かうか』見田宗介著を読んだ。
別名真木悠介。この名前にピンときたあなたは立派なインテリ中高年。
昨今流行りのエビデンスではないが、
データを読み込み、そこから論考を構築するスタイルは
以外にも新鮮だった。
書名だけ見るとなんとなくカンレベルで書いた
スピリチュアル本みたいに思えるが。
データをどう読むか。その鋭さに瞠目させられる。
ランダムに引用してみる。


引用-1
「青年層の著しい保守化」について。

「物質的な生活条件の獲得を根幹とする20世紀的な「左翼」「革新」の
要求が、青年たちの大半にとって、真に切実に心にひびくものではなくなっている」

 

「政治が失効」していると。

引用-2
「社会的な<生きがい>としての仕事」とは。

「依拠されるべき核心は、解き放たれるべき本質は、人間という存在の核に充填されている<欲望の相乗性>である。人によろこばれることが人のよろこびであるという、人間の欲望の構造である」



引用-3
「生きるリアリティの解体と再生」に関して。

リストカットの少女たち、(アキハバラなどの)無差別殺人事件の青年たちが求めているものもあの被災地に駆けつけた若者たちの求めているものと、同じものであるのではないかと思う」


副題が「高原の見晴らしを切り開くこと」。
高原ってプラトージル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリの『ミル・プラトー』のプラトー
たまたまネット検索したら
Wikipedia

プラトー(Plateau)は、一時的な停滞状態のことを言う。
おもに筋力トレーニング時の停滞期を指す。」


と出ていた。
薄い本だが、中身は濃ゆい。

人気ブログランキング