おそれとおののき

丘の屋敷 (創元推理文庫 F シ 5-1)

丘の屋敷 (創元推理文庫 F シ 5-1)


先延ばしにしていた
Windows 10 Fall Creators Updateとやらをする。
寝ている間にすりゃいいものを
朝、したものだから、イライラ。

『丘の屋敷』シャーリイ・ジャクソン著を読む。
出るという噂で借り手がついても
すぐに空家になる館を探る博士と助手的立場の3人。
「幽霊屋敷」ものの代表作だそうで、
読みだしてすぐその世界に引き込まれる。
「恐怖小説」の様式美がきっちりと織り込まれている。
主役の屋敷のいまだ生きているような描写が恐ろしい。
古い洋館に入ると素敵だと思いつつ、
どこかしらうす気味悪さを感じる。

凝りに凝ってつくられた「丘の屋敷」。
周囲には他の家も人もいなくて
あたかも陸の孤島の感。
ページが進むにつれ怖さが増していく。
ランセット、交霊術というかコックリさんみたいなものか。
それで知らされるもの。

助手的立場の一人の女性が、この屋敷に魅せられる。
現実の世界では居場所がない彼女には、
屋敷を終の棲家にしたいと願うが
聞き入れられない。
ホラーは文字よりも映像が圧倒的に強いと思っていたが、
この作品は文字で読む人の想像力を強烈に刺激する。

ロバート・ワイズ監督により映画化された。
のちヤン・デ・ボン監督が再映画化。
「邦題が『たたり』」。
ロバート・ワイズ版の予告編がいいので紹介。

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