ライク ア ローリング ストーン

ライク ア ローリング ストーン

ライク ア ローリング ストーン

 

録音し忘れたNHKラジオ『すっぴん!』の
牧村憲一インタビューをらじるらじるで聴く。
時間が50分で聞き手が宮沢章夫だから、
実に濃い内容。

『ライク ア ローリング ストーン』宮谷一彦著を読む。
きちんと読むのは、はじめて。
数十年前、黄金期の『少年チャンピオン』に連載をはじめたが、
すぐに打ち切りとなった。
異常なまでの絵の迫力とグロテスクさを覚えている。
あとは、はっぴいえんどの『風街ろまん』のジャケットか。

『ライク ア ローリング ストーン』は「私マンガ」だそうだ。
私小説の漫画版。
つげ義春あたりのひなびた貧乏くさいしみじみした世界を
思い浮かべがちだが。
違う。政治も音楽も漫画も熱い時代。
一度目は絵を見る。二度目はストーリーを読む。
三度目は合わせて読む。
まず絵のうまさに圧倒される。
人もクルマなどの物も風景もうまい。
当時の最新のファッションも描けている。
で、吹き出しじゃなくて地の文、映像だとモノローグ。
これがやたら多い。
アンガージュマン、阿修羅像、蒸気機関車
埴谷雄高など作者の関心空間が。
漫画執筆、恋愛、野望。
引用の巧みさと饒舌なモノローグ、カッコいいビジュアル。
ふとゴダールに似ていると思った。

もう一作の『白夜』では、
真崎・守ダディ・グース上村一夫の漫画も
楽しめる。

興味のある人は、
これで予習しておくといいのだ。

 

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