- 作者: 田中俊之
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/05/17
- メディア: 単行本
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気温の乱高下は、つらいのお~。
『男がつらいよ』田中俊之著を読む。
副題が「絶望の時代の希望の男性学」。
読むきっかけは、J-WAVE『OTHERS』。
ゲストで著者が出ていた。
女性学はたくさんの研究者がいる。
一方、男性学は、いわゆるニッチ。
女性学がレッドオーシャンなら、男性学はブルーオーシャン。
ゆえに、男性学を選んだと。
で、さくっと読めた。
森岡正博の『感じない男』から、告解と性癖を抜いたような本。
ほらメンズ・リブとか、ちょっと注目されたけど。
どうしてもオス度の高い従来の男性優位主義とは
あえて真逆の立ち位置なんで、
マッチョな人は、読んだら立腹するだろう。
そうだ、そうだと一服した人とて
別段えらいとかそういうわけではない。
コケンとコカンにこだわるのが男性のさがだとしたら、
脱ぎ捨てようと。
「生きづらい」のは何も女性だけではなくて、
男性もそうだと。
『男が』の「が」は、男の方がつらいと言いたいのだろうね。
それはこっそり、うなづける。
終身雇用制の企業で会社員をしていないと、
結婚をしておらず、当然子どもがいないと、
近所の口さがないおばさんたちの井戸端会議のネタになる。
「子どもが好きだから先生になりました」などでも言おうものなら、
白眼視される当世。
昼日中、家でブラブラしているフリーライターなぞも
白眼視される当世。
「男らしさ」って何だろうと、改めて思う。