- 作者: エドガー・アラン・ポオ,福永武彦
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1979/11/23
- メディア: 文庫
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ポエム(poem)にはポー(poe)がいる
道玄坂(dogenzaka)には犬(dog)がいる
キャタピラ(caterpillar 毛虫)には猫(cat)がいる
職業柄、こんな言葉遊びが好きで
とりあえず3つ考えた。
『ポオ 詩と詩論』を読んでいる。
訳が福永武彦と入沢康夫。
音楽でいうと、アーリークラシック。
擬古文調。
ポーの詩がボードレールに与えた影響とか
(佐伯彰一の解説によるとヴァレリーにも)
くわしくは知らない。
ボードレールに感化されたのが中原中也。
とすると、ポオ→ボードレール→中原中也という系統樹になるのかな。
かつて詩は文学の王だったし、
ポオとて処女作は詩集だし。
ポオの詩と散文(小説)への違いについて、
佐伯彰一の解説から引用。
「詩はもっぱら美をめざす点で、散文より一段と高いが、
真実にかかわる後者の強みは対象の広さ、
展開における知的推論への依拠、論理的な構築性、
さらには数多い読者層に存する。他方、詩については、
その狭溢さは始めから覚悟の上で、ひたすら固有の特権を固守しようとした純粋家のおもかげがポオにはあった」
現在に至る。
俳句や短歌よりも詩の方が
結社的イメージが強いのはなぜだろう。
作家、編集者として有能だったポオ。
ただし生涯、金とは無縁で
パブリッシャーとなって自分の理想の雑誌を出すことは
夢でついえたとか。
いまなら、クラウドファンディングという手がある。
新しいように見えるが、新しくはない。
ネット版救世軍社会鍋だと思うから。
急ぎのコンペの仕事が入る。