静けさや

特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)


昨日・今日は涼しい。
嵐ならぬ台風前の静けさか。
ご近所は、土嚢を積みっぱなしのまま。
土嚢じゃなくて塹壕で中には銃を構えた兵士がいる。
と、しばし妄想。

『特捜部Q 吊された少女』ユッシ・エーズラ・オールセン著を読む。
カルト宗教がテーマ。
かつてヒッピーでカウンタカルチャーに浸っていた若者が
スピリチュアルなものに目覚め、
ホーリーネームをつけて堂々たる新興宗教の教祖となる。
彼の過去と未解決殺人事件のつながりとは。
エンタメ感満載でお腹いっぱい。
結局は捜査依頼をしてきた警官の掌の上で
転がされていたようなもの。

スピリチュアルに対する作者の造詣は
なかなかで、教祖の子を懐妊した女性は、
名前の候補にアマテラスを挙げたりしている。
ジョニ・ミッチェルの楽曲がキーにもなっている。
ヒッピーファッションがリバイバルしているそうだけど。

カール・マーク警部補の有能な助手アサドの
素性は今後明かされるのだろうね。
カール・マーク宅に同居している
リハビリで奇跡の回復をした元同僚は、
デンマークの鬼警部アイアンサイドになるかも。

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