冷たく愛して

冷蔵庫が話しかけてくる。
「牛乳とチーズが残りわずか」
「トマトがヤバいよ」
「どうする、牛乳は注文しとく」
「肉ばっかじゃなくて野菜も食わんと」
妻子が出て行ってからは、
すっかり女房かおふくろ気取り。
家電がIoTとAI搭載によって、便利になった。
人工音声とまさか話し合えるとは。
うちのは旧型だから、ボイスは選べないが、
最新型だと、ツンデレや執事、メイドとか選べる。
大きなお世話だが。
本当の料理上手は、冷蔵庫にある食材で
手早くおいしく作れることだそうだが、
レシピも聞けば教えてくれる。
でも、情報家電は重宝家電だが、
時としては諜報家電になる。
冷蔵庫だけじゃない。掃除機も電子レンジも洗濯機も
ほとんどの家電が、語りかけてくる。
うぜえと思うときだってある。
大昔のCMで「冷蔵庫 電気なければ ただの箱」と
いうのがあった。
それにならってしばし沈黙してもらいたく
コンセントを抜く。

あ、それからこのタイプの初号機は
老朽化、劣化により
同じことを何度も言ったり、
注文を忘れたりするそうだ。
自動掃除機は、あらぬ方向へ徘徊するらしい。
ボケじゃん。

参考


シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム OMC2016 | IoTニュース ...

 

シャープがヤフーのIoT向けプラットフォーム「my things」のパートナーに - 家電 Watch

 

「ウゼェんだよ! 見んなハゲ!」「なに品定めしているんだ変態」――対話型人工知能「罵倒少女」現る ソニーが開発 - ITmedia ニュース

 

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