- 作者: エドワードゴーリー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
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不幸のズンドコ。
正しくは、不幸のどん底。
「不幸な子供」エドワード・ゴーリー著を読む。
裕福な家庭に生まれた少女が、
度重なる不幸の連続で転がり落ちていく。
救いようのない哀れな人生。
愛くるしい顔が最後には別人の様相。
寝る前に小さな子に読み聞かせたら、
悪夢でうなされること必至。
なのに、魅力を覚えてしまう。
オスカーワイルドの『 幸福な王子』を読んだときと
同じくらいの後味の悪さ。
そっか。空腹な人にあんぱんの顔を与える
『アンパンマン』も同じ、奉仕の精神。
あるいは究極のマゾヒズム。
『おじゃるまる』に、
少女漫画家でうすいさちよが出て来るが、
―このネーミングが好き―
もっと薄幸だ。