耳鼻科へ

昨日、耳鼻科へ行って
花粉症用の薬と点耳薬をもらう。

待合室で『人はなぜ集団になると怠けるのか』釘原直樹著を読む。
図書館で貸し出ししたついでに、
新書の棚をのぞいたら、
「おーい、借りてくれ」と声をかけられたから。ウソ。

「社会的手抜き」のさまざまな事例を
きちんとデータに基づいて考察している。

「アリの法則」をご存じだろうか。
「優秀な人が2割、普通の人が6割、働かない人が2割」で、
人が集団化した場合にも適合するとか。
普通の人層と働かない人層が
「社会的手抜き」層に該当するのだろうか。

通常、1人で行っている作業に一人助っ人に加わるとする。
すると、結果的に手抜きが生じて
単純に生産量が2倍にはならない。
なんだかお互いにひとまかせになってしまう。

仕事中、ネットを私的に利用する。
これを「サイバー手抜き」と呼んでいる。
それを失くすには、ネット環境を遮断すればいい。
シンクライアントにすれば、「サイバー手抜き」は減るだろう。
ただし、「サイバー手抜き」をする人は、
公私の区別なくネットを有効活用しているそうな。

ぼくの嫌いなブレーン・ストーミング。
ブレストも一同で雑談交じりでアイデアを出し合うよりも、
各自が何案か考えてそれを合わせた方が、
いいものが出るという。
あ、これも面白い調査結果だ。

文字校正に関しても数名で行った方が
大勢で文字校するよりミスが少ないとか。
なんとなくわかる。
やはり人が増えるとひとまかせになってしまうのだろう。

「朱に交われば赤くなる」と言うが、
作者は「腐ったリンゴ効果」と呼んでいる。
集団の中に腐った輩がいると、どうしてもそちらに引っ張られると。
「アリの法則」でも働かない層の属している人が、
違う層に入ると、働くようになるらしい。

最近、クルマの運転の自動化が進んでいるが、
単純な変わらぬ行動が続くと、ともすると人は手を抜きがち。
これを「ルーチン化の呪縛」と言う。
昨今、ケアレスミスが大きな事故につながるが、
「社会的手抜き」が要因なのだろう。

「サイバー手抜き」よりも「サイバー手こき」の方が
おなじみの諸君。
FC2とかXVIDEOSとか。

ただなあ、人は機械じゃないから
怠けたくなるときもある。
そういうときがあるから、
普段以上に力を発揮するときもあるんだろうし。
といって、それはいつなんだいと。
うーん、難題。

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