ビョーキ的なカノジョ

夏の裁断

夏の裁断


午前中、花火の音を聴く。
ああ、今日は世田谷ボロ市か。
いつもは寒いのに、今日は温かい。
その昔、すごい人手で骨董品がろくに見られず、
おまけに寒い中、並んで
名物の代官餅を入手して早々に退散したっけ。

『夏の裁断』島本理生著を読む。
初読。時々、読んだことのない作家の作品を読みたくなる。
面白いが後味の悪い作品。けなしてはいない。
一歩進めば拘束・監禁系SM小説になるし、
病的な暴力が過剰に盛り込まれれば違ったテイストの小説になる。
コジラセ女子系小説家とオラオラ系編集者。
ほんとは、オラオラ系じゃないんだけど。
エロ抜きのレディースコミック風味。
タイトルの「裁断」は、本を自炊(電子化)するため、
本をバラすことを意味するのだが、それは、現在の自己の裁断であり、
異性、安直なフロイト流に言うならファロスの裁断でもある。
若い女子の自分語りのブログをロムする時に似たものを感じる。

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