少女領域

少女霊異記

少女霊異記

どこかのブログで取り上げていた『少女霊異記』高樹のぶ子著が、

気になっていてようやく読んだ。
この本も純文学の逆襲と大かっこで荒っぽく括れないこともない。
奈良を舞台にお寺の非正規社員の乙女に次々と奇怪な地面が起こる。
その謎の解き明かしとなるのが『日本霊異記』。
読んでいて『鹿男あをによし』を思い出した。
つってもドラマの方。万城目学の原作は未読。
綾瀬はるかのコメディエンヌぶりと
多部未華子ちゃんの凛とした美少女っぷりにキュンとなった。
あ、テーマソングも。

『少女霊異記』も主人公をはじめサブキャラが魅力的で
こりゃ即深夜枠のアニメーションにも、ドラマにもなる。
本エントリーのタイトルは、誤変換、ではないけど、
ま、おもしろいかなと思って、採用。
「初出『文学界』」とは。これが、びつくり。

名古屋の女子大生の「人を殺してみたかった」という動機。
そう思うのは自由だし、斧を持っていてもいいだろう。よくないか。
ただし、実行のスイッチを押してしまうのは。
殺意を小説などの表現行為や代替行為で
昇華することはできなかったのだろうか。
『少女霊異記』に描かれているダークマターな世界とほぼリンクしているんだけど。

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