映画 栄華

曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ

曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ

スクリプターはストリッパーではありません

スクリプターはストリッパーではありません

立て続けに日活、にっかつの映画監督、
スクリプターの自伝、インタビューを読む。
どちらも編集者やライターの力が高く、
読み物として一級品となっている。

曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ』 
曽根中生著。
著者とは、縁戚関係はない。
若松孝二、大和屋笠との出会い、
日活時代の頃、鈴木清順の助監督となる。
知らなかった。
アクションと乾いたユーモア。
後、にっかつロマンポルノで数々の話題作を監督。
『ワニ分署』やATGで撮った『不連続殺人事件』、
『天使のはらわた 赤い教室』は、映画館で見た。
東京12チャンネルの『大江戸大捜査網』のタイトル、
かつて見てかっこいいと思っていたら、
曽根監督だった。
晩年は借財をつくって行方不明。
まったく違う職業に就いていた。
月並みだが、波乱万丈の人生は、蜜の味

で、『スクリプターはストリッパーではありません 』
白鳥あかね著 。
著者の名前は、覚えている。
にっかつロマンポルノのスタッフロールで。
黒澤映画のスクリプターをしていた野上照代が黒澤映画の生き証人のように、
作者も日活映画、ロマンポルノの生き字引。
スクリプターとはどんな仕事かを知る。
職業婦人としてどう係っていったか。
ご主人は日活の映画監督。
スクリプターにとどまらず、シナリオを書いたり。
いわゆる豪放な姉御気質で、でも映画ラブで。
まだ栄華が残っていた、
つーかガイキチめいていた頃の映画ギョーカイの熱を感じる。
タイトルになったエピソードが最高。

アベノミクスの恩恵は、ほとんど蒙っていないけど、
なんとか生き延びることができた。
ブログも隔日更新を目標にしてきた。
これは、一種のリハビリ。
来年もよろしくどうぞ。
あ、年男だ。羊男。

人気ブログランキング