ホモポリティクス

ホイジンガは、人間は遊戯する人、ホモルーデンスと定義した。
あるいは作る人、ホモファーベルというのもある。
人間はさまざまなものを作ることで、万物の霊長となった。
『ええ、政治ですが、それが何か?』岡田憲治著では、
人がいかに政治的人間、ホモポリティクスであるかを考察している。
長めの引用。

「政治とは、決めるための判断の材料である基本認識を、
多彩なやり方で「これが現実だということにさせてしまうこと」
です。受け入れ難いような状況ですら、「嫌々ながらも受け入れる
よう」にさせたり、「今更言うまでもないくらい当たり前な前提」に
させてしまったりする、「力」、「技法」、「可能性」、「能力」、
「結果の獲得」のことです」


んんとうろ覚えだけど、直接民主主義じゃなくって間接民主主義で
効率よく、ぼくたちの民意を反映してくれる議員を選挙で選ぶ。
ところが、どうだ。
政治、政策はプロの政治家と官僚に任せっぱなし。
その結果、どうなった。

投票しないことが、政治から降りたことにはならないとも。
だって、ぼくたちは、政治から逃げることはできないからさ。
たとえば。

「この世に政治的中立地帯などは存在しない」

 

「リアリズムに裏づけられた明晰な政治的意志とそれを
受け止めようとする覚悟と責任意識は、真の意味の政治的道義という
ものを生み出すのです」


作者は言う。もう一度、政治について考えてみようと。
同じテーブルについて、ベクトル合わせをしてみようと。
そのための考え方が、実に懇切丁寧に、しかもわかりやすく、
オヤジギャグというスパイスを効かせて展開している。

録画しておいた『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 TV版』、
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q+巨神兵東京に現わる』を
見る。ヱヴァンゲリヲンと使徒のバトルシーンが、
どうも『アオイホノオ』の庵野秀明ウルトラマン一連のポーズと
カブってしまう。
ブコメお約束のきわどいシーンは、サービス・サービスぅ!」 か(by葛城ミサト)。
女性・子ども活躍アニメじゃん。
鷺巣詩郎の音楽が、やはり素晴らしい。

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