『小さな町にて』野呂邦暢随筆コレクション2を読了。
「単行本未収録作品」も多数載っている。
ミュージシャンなら未発表音源かな。違うか。
忘れていた高校・大学時代のことなども
思い出させてくれた。
この至福のひと時を味わえるのは、
ひとえに野呂ファンの女性編集者の熱意と尽力によって
編まれたわけで、刊行した版元とともに敬意を表したい。
野呂は1937年生まれ。その青春時代の主成分が、
本、美術、音楽、映画。
行く先も古書店、名画座、クラシック喫茶。
なんかぼくのときとあんまり変わらない。
それにしても清々しくてまっすぐな感性。
本、美術、音楽、映画に費やしたお金は、
いまはパソコン、インターネット、携帯電話、スマートフォンなどに
使われているのだろうか。
漫画、レンタルCD、DVDとか。
作者が美術部で絵を描いていたことは知らなかった。
どおりで…。
ありがたいことに、ぼくは、大学時代は
ぬくぬく仕送り生活だったから、
コンパの費用がないときなどは、古書店に行って本を売った。
主人がつけた値段とこちらが見込んだ値段は、さして違わなかった。
もっとも、安いのをもっぱら買う方だった。
神保町の専門古書店だと、高値につく本も
近所の古書店だと店頭で叩き売られていて、
ラッキー!だと思った。
なんだか本業が膠着状態気味。
営業迷惑メールでも出してもみるか。
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