小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻))
- 作者: 金井美恵子,金井久美子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/10/29
- メディア: 単行本
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冷蔵庫のような渋谷。
最寄駅は、恒例の大学受験で
ものものしい交通整理。
朝と晩、駅頭で異なる都知事候補者の応援。
寒風に負けず、がんばる、
年金受給者。たぶん。
仕事も、いいことも、悪いことも、
なぜかバッティングする。
うまく分散してくれればいいのに。
なかなかそうはいかない。
固まった頭をリラックスさせようと、
『金井美恵子エッセイ・コレクション3
小説を読む、ことばを書く』を読んでいる。
名人芸というか、銭の取れる文章。
変わらない立ち位置。
膝を痛いほど打ったところを引用。
関係ないが、引用と飲尿は響きが似ている。
「<せこい繊細さ>というのは、たとえば、小林秀雄から「天声人語」にいたるまでの感性である。<繊細なせこさ>というのは、ロラン・バルトから東海林さだおにいたる系列である。そこでは、実にささいで、せこいことが、繊細な観察と繊細な感想と趣味で語られる」
ロラン・バルトと東海林さだおをリンクするあたりが、
鋭い。
東海林さだおが好きになったのは、
金井美恵子の影響かもしれない。