バッティング

冷蔵庫のような渋谷。
最寄駅は、恒例の大学受験で
ものものしい交通整理。
朝と晩、駅頭で異なる都知事候補者の応援。
寒風に負けず、がんばる、
年金受給者。たぶん。

仕事も、いいことも、悪いことも、
なぜかバッティングする。
うまく分散してくれればいいのに。
なかなかそうはいかない。

固まった頭をリラックスさせようと、
金井美恵子エッセイ・コレクション3 

小説を読む、ことばを書く』を読んでいる。

名人芸というか、銭の取れる文章。
変わらない立ち位置。

膝を痛いほど打ったところを引用。
関係ないが、引用と飲尿は響きが似ている。


「<せこい繊細さ>というのは、たとえば、小林秀雄から「天声人語」にいたるまでの感性である。<繊細なせこさ>というのは、ロラン・バルトから東海林さだおにいたる系列である。そこでは、実にささいで、せこいことが、繊細な観察と繊細な感想と趣味で語られる」

ロラン・バルト東海林さだおをリンクするあたりが、
鋭い。
東海林さだおが好きになったのは、
金井美恵子の影響かもしれない。

 

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