スノーマンとサンドマン

午後から雪が降る。
夜の仕事は休みなので、真面目に本業。

創元推理文庫大坪砂男全集『私刑(リンチ)』を読む。
中村文則あたりの元祖とも言える
バイオレンスものの表題作から、
時代劇、洋物風作品まで多彩な短篇が並んでいる。
私刑(リンチ)』は、ハ-ドボイルドというか
劇画の先駆けのような作品。
つげ義春の初期の作品集も、
生活のために書き飛ばした
白戸三平風の時代劇から石森章太郎(当時の名前)風SFまで
掲載されていたが、そんなものか。
書き飛ばしが悪いわけじゃなくて、
イデアはどれも面白いのに、
自分で書いているうちに飽きてしまうのだろうか。
書いたものを削って削って。
それは、わかるが、余りにも削りすぎて
結局はプロットのようなものを読まされている。

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