非対象

エピジェネティクス 操られる遺伝子

エピジェネティクス 操られる遺伝子

『エピジェネティクス 操られる遺伝子』リチャード・C・フランシス著を読む。
エピジェネティクスとは何ぞや。と、興味を持たれたら、
いの一番に読むといいだろう。
やっぱり、獲得形質も遺伝するのだ。
こんなところ。

「高校の生物では、わたしたちは両親から、Y染色体以外は互いに補い合う要素を等しく授かると教わった。つまり、両方の親からひとそろいの染色体と遺伝子を伝えられ、その継承は性的に対称であるはずなのだ」

しかし

「ラバ(雄ロバと雌ウマの交配種)とケッティ(雄ウマと雌ロバの交配種)は、どちらも半分ウマで半分ロバなのに、なぜこんなに違うのか?」

「ラバとケッティは、母親と父親から授かるものの中に、Y染色体の他にも非対称なものがあることを初めて示した」

だから、

「ママ由来かパパ由来か」

で異なるのだ。祖父由来、祖母由来もあるよな。

タスマニアデビルのエピソードも悲しすぎる。
病気でいまや絶滅寸前と言われるタスマニアデビル
病名は

「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」という

「口元と顔面にできる珍しいがん」。

がんは伝染しないのだが、

「闘争や求愛行動の際に」「咬む」

ときに、「がん細胞が転移する」

とか。

 

タスマニアデビルの免疫システムは、これらのがん細胞を異物として
認識できないのだ」

 と。
ヤマアラシのジレンマ以上かも。

移動中に『鮎川哲也名作選』鮎川哲也著を読んでいる。
アナザー・サイト・オブ・鮎川哲也ともいうべきコンピ集。

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