- 作者: リチャード・フランシス,野中香方子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/12/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
『エピジェネティクス 操られる遺伝子』リチャード・C・フランシス著を読む。
エピジェネティクスとは何ぞや。と、興味を持たれたら、
いの一番に読むといいだろう。
やっぱり、獲得形質も遺伝するのだ。
こんなところ。
「高校の生物では、わたしたちは両親から、Y染色体以外は互いに補い合う要素を等しく授かると教わった。つまり、両方の親からひとそろいの染色体と遺伝子を伝えられ、その継承は性的に対称であるはずなのだ」
しかし
「ラバ(雄ロバと雌ウマの交配種)とケッティ(雄ウマと雌ロバの交配種)は、どちらも半分ウマで半分ロバなのに、なぜこんなに違うのか?」
「ラバとケッティは、母親と父親から授かるものの中に、Y染色体の他にも非対称なものがあることを初めて示した」
だから、
「ママ由来かパパ由来か」
で異なるのだ。祖父由来、祖母由来もあるよな。
タスマニアデビルのエピソードも悲しすぎる。
病気でいまや絶滅寸前と言われるタスマニアデビル。
病名は
「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」という
「口元と顔面にできる珍しいがん」。
がんは伝染しないのだが、
「闘争や求愛行動の際に」「咬む」
ときに、「がん細胞が転移する」
とか。
「タスマニアデビルの免疫システムは、これらのがん細胞を異物として
認識できないのだ」
と。
ヤマアラシのジレンマ以上かも。
移動中に『鮎川哲也名作選』鮎川哲也著を読んでいる。
アナザー・サイト・オブ・鮎川哲也ともいうべきコンピ集。
人気blogランキングへ