- 作者: 渡辺一史,並木博夫
- 出版社/メーカー: 北海道新聞社
- 発売日: 2011/11
- メディア: 単行本
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できた分の原稿を送る。
『北の無人駅から』渡辺一史著を読む。
タイトルを見ただけでは、鉄ちゃん向けの
単なる北海道の無人駅のルポかと思ったら、違った。
読み応えのある濃厚な北海道民族誌だった。
あるいはゲニウス・ロキ。
明治時代以降、いわば日本の植民地、新開地として
今に至る北海道。
北海道在住のフリーライターが
道内各地の無人駅と駅のある町、村。
関わりのある人々にインタビューする。
各章の終わりに、これでもかというほどの注釈がついている。
訪れた無人駅周辺の地理から
農業、漁業、林業などなど。
ゆめぴりか、TPP、平成の大合併の光と影。
ニシン漁が、これほどまでのギャンブル性をもっていたとは。
知らなんだ。
記者ほどクサくない。学者ほどエラぶらない。
ニュージャーナリズムって言葉を思い出した。
このスタイルで日本各地のゲニウス・ロキがまとめられる。
読んでみたいなあ。