ゲニウス・ロキ

北の無人駅から

北の無人駅から

できた分の原稿を送る。


『北の無人駅から』渡辺一史著を読む。
タイトルを見ただけでは、鉄ちゃん向けの
単なる北海道の無人駅のルポかと思ったら、違った。
読み応えのある濃厚な北海道民族誌だった。
あるいはゲニウス・ロキ
明治時代以降、いわば日本の植民地、新開地として
今に至る北海道。
北海道在住のフリーライターが
道内各地の無人駅と駅のある町、村。
関わりのある人々にインタビューする。
各章の終わりに、これでもかというほどの注釈がついている。
訪れた無人駅周辺の地理から
農業、漁業、林業などなど。
ゆめぴりか、TPP、平成の大合併の光と影。
ニシン漁が、これほどまでのギャンブル性をもっていたとは。
知らなんだ。
記者ほどクサくない。学者ほどエラぶらない。
ニュージャーナリズムって言葉を思い出した。


このスタイルで日本各地のゲニウス・ロキがまとめられる。
読んでみたいなあ。


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