疑惑晴れる

柳宗理 エッセイ (平凡社ライブラリー)

柳宗理 エッセイ (平凡社ライブラリー)

午後、駅裏の皮膚科に行く。
角質化した足の裏が水虫だろと
ずっと疑われていたからだ。
駅上の新しい皮膚科というのも選択肢にあったが、
駅裏の方が、説明が丁寧ゆえ。
待たされて診察室に入る。
ここは、夫婦で診察しているが、
今日は女医さん。
ジンマシンかなんかで診てもらった。
足裏の皮膚の一部を削られ顕微鏡で覗く。
ややあって「マイナスですね」と。
真菌はいなかったそうだ。いまのところ。
ぼくのように足の指の間が広い人は
水虫になりにくいそうだ。
軟膏なども出ず。
昔の紙の診察券は、もう変わっているだろうと思ったら
変わっていなかった。
「勝訴」という紙を広げる弁護士のように報告したが、
訝しがられる。その疑心暗鬼はなぜ。


柳宗理エッセイ』を読む。
てっきり「むねみち」と思ったら「そうり」と音読み。
オシャレな名前じゃん。
作者いうところの「アノニマス・デザイン」。
世の多くのモノは、「無名」、「名も無き」人によって
デザイン・製作されている。
これは、「父・柳宗悦」の「民藝」運動にもつながると。
そのあたりは、当然読んでいて楽しく参考にもなるが、
母親のことを書いた短文が、おっと思わせる。
「上野の音楽学校」を出て歌がうまく、料理がうまく、
気丈で、酒も強いという。
白樺派バーナード・リーチ濱田庄司、河合寛次郎など、
NHKの朝の連ドラになりそうなネタになるかも。
とはいえ、白磁土瓶
黒土瓶はいいなあ。


人気blogランキングへ