晴れた午後はいいね

赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)

赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)

昨日は午後から打ち合わせ。
天気がいいんで、行きは渋谷からバス。
北里研究所前は、相変わらず道幅が狭く、
景色もそんなに変わっていなかった。
聞いたらスパンの長い仕事。
前回も細かい直しが長々とあった。
その仕事のテキストデータをファイルしてあったCDを
見たら、思い出してきた。
帰りは、地下鉄で。


『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司薫著を久々に読む。
なかなかどうして洒脱な文体だった。
作品自体も経年劣化していない。
かつて読んだときは、都会のええとこボンの戯言のように思えたが、
それはたぶんに地方の三流高校の学生のひがみかだったもしれない。
いまは、そんな差はなくなっただろう。
だってネットもケータイもなくて、
情報はTVや雑誌から得るものだったから。
読んでいてこの軽さは、
娘の本棚から拝借して読んだ『涼宮ハルヒの憂鬱』にも似ている。
音楽だったら、フリッパーズギターとか。
はじまった学校群制度。東大進学者数で灘に抜かれた日比谷。
そして東大入試中止。
あふれるリビドー、それを抑止する理性、
宙ぶらりんなティーン男子は、
永遠の不滅ってとこなのかもしれない。


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