#1
（若い男）あ、もしもし、○○電鉄さんですか。
(担当者)はい、そうですが。
（若い男）昨日、バイト、夕方からのシフトだったんすが、
おたくの電車で人身事故あって、遅刻。
1時間ロスしたんすが、その時給って補償してくれないっすかね。
(担当者)はあ、当社としましては…
(若い男)やっぱ、ダメっすか。じゃあ、飛び込んだ人の家族の
連絡先、教えてくれないっすかね。鉄道会社ってあれでしょ、
遺族に目ん球飛び出るくらいの賠償金、請求するんでしょ。
(担当者)少々お待ちください。担当者が、ただいま席を外しています。
こちらから改めてご連絡差し上げますので、お名前と電話番号を頂戴しても
よろしいでしょうか
(SE)ツー(ケータイ電話が切れる音)
#2
(中年女)そちら××ペット斎場さん。
(担当者)はい、お世話になっています。
メモリアルペットセレモニーの××ペット斎場です。
(中年女)今日、お天気でしょう。窓開けていたら、
そちらからの煙のような、お線香みたいなにおいが入ってくるの。
(担当者)当ペット斎場では、最先端の高熱焼却炉で火葬していますので、
ほとんど煙は出ないのですが。
(中年女)あら、じゃあ、私の勘違いと、いいたいの。
(担当者)いいえ、決してそのようなことは…
(中年女)だからペット霊園なんてできるの、反対だったのよ。
知ってる、この町内の戸建やマンションの資産価値が下がったの。
(担当者)そう申されましても
(犬の鳴き声)キャンキャン
(中年女)マルタ、静かに!!
(担当者)マルタちゃんってひょっとしてトイプーの?
お向かいの宮川さんで飼われている?
（SE）ガチャ、ツー(電話が切れる音)
あんまり寒いんでネタ2題。
結構、このシリーズ、続くかも。
毎日のように続く電車の人身事故。
事故処理、現場検証など
その復旧時間が日増しに早くなっていく気がするのは、
慣れなのか、勤勉な国民性のなせるものなのかと思うのは
ぼくだけ?
