ブラック・スワン

追い込み。というか追い込まれ。
ありがたく苦しんでいる。苦悶式。
ここから先はえいやっ!!とチカラ業でやるしかないんだけど、
スピードが落ちたか。そんなことはないだろ。
だってスピードボールなんてなくて相手をかわすタイプだったろ。
自分で自分にツッコんでみる。
眼光紙背に徹す、だし。意味不明。


ブラック・スワン 下』 ナシーム・ニコラス・タレブ著を読了。
統計やデータには騙されるな的内容を
ひねくれた言い回しでまとめたもの。
文系の素養に数学の素養。
引用。

「試行錯誤とは、ものすごくたくさん試すということだ。
リチャード・ドーキンスが『盲目の時計職人』でそうした考えを
見事に描き出している。全体的な構想などない世界が、小さいランダムな
変化の積み重ねで動いていく。大きな番ではないけれど、
私の考えが彼とは少しだけ違うのに注意してほしい。
世界は小さいランダムな変化ではなく、大きいランダムな変化で
動いていくのだ」

ドーキンス、好きだろな。「大きいランダムな変化」。
敬愛するコピーライター秋山晶のかつてのコピー
「時代なんか、パッと変わる」ってこと。

「人は損をすると恥ずかしく思うことが多い。だから、ボラティリティ
とても小さく、でも大きな損失が出るリスクのある戦略をとる。
機関車の前で小銭を集めるようなやり方だ」

東電の福島原発だよな。つーか企業の不祥事は早期発見・解決すりゃ
いいのに、隠蔽、ごまかしなどで手に負えなくなるパターン。

「ウェブは強烈な集中を生む。-略-グーグルは市場のほとんどを
支配している。-略-ウェブのせいで、集中のほかにも起こることが
もう一つあるのにアンダーソン*は気づいた。裏庭で次のグーグルになるべく
待っている控えの層ができるのだ。ウェブは逆グーグルのほうもあと押しする。
つまり、専門分野に特化した人が、数は少ないけれども安定したお客を
見つけられるのだ」

「数は少ないけれども安定したお客」
ぼくが最ものぞんでいるもの。
「専門分野に特化」してないことに特化しているのが、ウリなんですが。

クリス・アンダーソン 『FREE』の著者。ロングテールの提唱者。


人気blogランキングへ