ひるまず

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

9月か。昨日は蒸し蒸しの中、品川へ。
ブログでは一方的にお目にかかっているので、
リアル初対面では妙な感じ。
あ、似顔絵そっくり。
ぼくはロシア人のコピーライターではありません。
残念ながら。
おじさんはかつて北海道でソ連の暗号を解読する任務に
ついていたようだが。


行き帰りの電車で『ルワンダ中央銀行総裁日記』服部正也著を読む。
ルワンダと聞くと、ルワンダ動乱をテーマにした
映画『ホテルルワンダ』を思い出す人も多いだろう。
名著の誉れ高いこの本は、そのずっと以前「1965年」に
ルワンダ中央銀行総裁として乗り込んだ日銀マンの奮闘記。
ルワンダに限らず元欧米諸国の植民地だった国々は
独立は名ばかりで、欧米がおいしいとこどりをして、
貧困から抜け出ることができない。
瀕死の財政、赤子同然のルワンダの経済を実に根気強く、辛抱強く
教育、啓蒙、指導しながら一人立ちさせていく。
素晴らしいのは、作者のルワンダ人に対して耳を傾けること。
彼らがいちばん望むことは何なのかを考える。
黒人=野蛮、経済オンチ、怠け者といった先入観にとらわれることなく
フェアを貫く。
また見知らぬ遠い国ルワンダに引っ越してきた家族も素晴らしい。
この本にも何度か決断、ハードランディングを求められるシーンが出てくる。
悩みはするが、ひるまず突き進もうとする。
この姿勢だよ、日本の政治家に欠けているのは。とエラそーに書いてみる。
たとえば福島(カタカナで書くな!!!)原発の件とか。


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