- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/06/18
- メディア: 文庫
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地デジチューナーと室内アンテナでとりあえずいけるかと思ったら
21インチのアナログTVが突然壊れた。
急遽2階から14インチのTVを持ってきて見ている。
なくてもいいが、ニュースやスポーツと一部のお笑い番組は見たいな。
DVD+HDレコーダーは、完全に妻子の録画専用となり、
どうにかしないといけない。
というわけで関係者各位、お仕事、よろしくお願いします。
「潤一郎ラビリンス2 マゾヒズム小説集」を読む。
まったくこのアンソロジーを知らなかった。
表紙のイラストレーションは和田誠。
もっと隠微にするならかつて『SMスナイパー』の表紙を描いていた
大西洋一あたりはどうだろう。
あるいは、アラーキーの裸じゃない花などのモノクロブツ写真とか。
「書斎のエロティシズム」といったのは、澁澤龍彦だっけ。
電車内に読むぼくの場合は、「移動空間のエロティシズム」か。
「饒太郎」や「ら(感じ変換しない)洞先生」は、
作者の分身なのだろう。
「ら洞先生」は筒井康隆の『文学部唯野教授』の先駆け的おかしさ。
「赤い屋根」で奔放に生きる女性がガーターをせずに、
スカートをひらひらさせて神戸の街を闊歩する描写は、
マゾよりというよりもフェティッシュ。
フェチ度が高くて斯道の人には、たまらんだろう。
住まいの内観・外観の描写にこだわるのは、さすが『陰翳礼賛』の作者。