クリックされてなんぼ

ウェブで儲ける人と損する人の法則

ウェブで儲ける人と損する人の法則

『ウェブで儲ける人と損する人の法則』中川淳一郎著を読む。
中身は金太郎飴ならぬいつもの淳一郎飴だが、
ウェブの存在価値からライティングなど
実践的なことが具体的に惜しげもなく公開されていて、勉強になる。
具体的かつ本音―ここがポイント。
この本のタイトルは一種の釣りでウェブに関係ない人にも
買ってもらうためのもの。
ウェブは「クリックされてなんぼ」なので
見出しには興味を持たせるものにしようと。
限定された文字数でいかにクリックさせるか。腕の見せ所だ。
同じ「ネタ」とて味付けする人によっては、
ファストフードかミシュラン三ツ星の差が出る。
動画や画像に凝りすぎて知りたい情報になかなかたどり着けないと
他のサイトへ行ってしまう。


情報の拠り所は相変わらずテレビや新聞・雑誌で、
やっぱりテキスト、文字情報が主体であると。
マスゴミからのお題拝借、そこから賛否両論、
ああでもない、こうでもないと。
ええとこんなところがタメになった。

「メーカーのHPは読まれない」

どうする。というかそう思ってかかればいいだけってことか。

「ネットでウケる広報活動はSEO対策に勝る」

ウケる施策は黙っていてもブログやtwitterで拡散してくれる。
さすれば結果としてPVなども増える。好感度もアップする。かな。

「企業というプロ集団にしか出せないネタ」

その企業のコア・コンピタンスともいうべきネタ、
薀蓄や技術などをわかりやすくなどという媚びることなく
まんまHPにアップせよということだろう。
理系の企業なら開発担当者のレポートをまんま載せてもいいだろう。
わかる人がわかれば、それでいい。


話は重複するが、デザインに凝ったあまり、重たくて
また文字が小さくかったり、黒バックに文字が濃いグレイで読めないなど
そんなウェブサイトがある。
じゃなくて大き目の文字でシンプル。どちらかというと泥臭い、素人臭い、
そんなあえて下手っぽいウェブデザインでいいいのかも。


横文字だらけの理論と成功事例ばっかの単なるウェブ礼賛の本に
飽き足らない人にはタイトルで躊躇せずに一読することをおすすめする。
はまる、たぶん。


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