- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/01
- メディア: 単行本
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先日、懐かしい人から仕事の打診があった。
もちろん断る理由もなく、引き受けることにする。
『猫の一年』金井美恵子著を読む。
サッカー狂となった作者のサッカー観というのか、
ま、大半は中田英批判という。
世界から見れば決して一流の選手ではない(なかった)のに、
なぜかくも取り上げられるのか。
読んでいて草野進の一連の野球批評や
やっぱり森茉莉の『どっきりチャンネル』と似たものを感じる。
毒や悪口、かなりきつめなのだが、
読ませて納得させてしまうのは、言葉の力なのだろう。
例によって姉の装丁、亡くなった愛猫の挿画がふんだんにあって、
これは紙の本だからこそ。
うちの近所にペットの葬儀をする寺があって、繁盛しているようだ。
以前、その寺を訊ねられたことがある。
金が無くて、また年金がもらえなくなるからと
亡くなった親をそのままにしている子どもがいれば、
飼っていた犬・猫を丁重に弔う。