未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
- 作者: 津田大介,牧村憲一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
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うちの猫はまだ鳴き声がハスキーなままだ。
ずっとそのままだったりして。
昨日は、カップ麺のお湯さえ沸かそうとしない子どもが、
キッチンに立ち、チョコレートつくり。
日本全国でそういう光景が目撃される。
たぶん友チョコ、自分チョコ。失敗作は、親へのギリチョコかな。
『未来型サバイバル音楽論』津田大介+牧村憲一著を読む。
その浅漬け感想メモ。
予想以上だった。というのが読後感。
「CD不況」なのはなぜか。なら、どうすればいいんだ。
好きな音楽をより多くの人に聞いてもらい、願わくば直販でそこそこ喰っていけるには。
CDは売れてないけど、ライブに行く若者が増えているそうだ。知らなんだ。
その現象を津田大介は、こう述べている。
「デジタル技術やインターネットの普及により、音源はコピーで済ませることが
できるようになった分、ライブのようにコピーできない「体験」の
音楽ファンがお金を払うようになっている」
「コピーできない「体験」」とは、まるっきりベンヤミンの唱える「アウラ」だ。
前にどっかで読んだんだけど、レンタルしたCDをマザーと呼ぶとか。
ギョーカイ用語だけど、マザーからコピーする。で、交換ファイルで大量に複製される。
だとすれば、ありがたみはない。
CDになって容量がLPレコードより大きくなって、収録される楽曲が増えた。
リスナーは喜ぶかと思ったら、なんだか、水増しされたような気分というのもある。
てなことも書いてあり、だよねえ。
牧村の音楽プロデューサー個人史は、懐かしく。いい時代だった。
彼の唱える「一人1レーベル」も、納得した。お手本がビエール・バルーのサラヴァとは。
インターネットを活用すれば、自分のレーベルを立ち上げることができる。
旧来の大所帯のレコード会社は、巨大化し過ぎた滅亡前の恐竜の如く。
ただし、
「「一人ぼっちでしなさい」という意味ではなく、一人でもできるくらいの
ノウハウを持って、そしてなおかつ複数の人数でレーベルを運営しましょう」
という意味合いだとか。
さらに商いのネタを拾うなら、ライブでは音源よりもTシャツを売るべしと。
利ざやがいいそうで。
この本を読んでいて「出版不況」にもぴったし当てはまると思った。
「一人1レーベル」は、「一人1出版社」。
電子書籍か有料メルマガかはわからないが。
原点に立ち返るってことなんだろう。
じゃあTシャツはどうする。