そっか

寒さがひと段落すると、今度は花粉。
でもなんだか鼻がむずむずするような。


『群像2011年1月号』に掲載された
『赤の他人の瓜二つ』磯崎憲一郎著を読む。
作者が述べているようにストーリーを要約するのは、困難だし、
紹介しても意味がないことだ。
一応構造としては、タテ軸は、チョコレート工場で働く夫とその妻、
男児と女児、二人の子どもという家族の歴史。
ヨコ軸は、チョコレートの文化史。
マヤ王朝からコロンブスがヨーロッパへ持ち込み、
当初は貴族の飲料(薬?)として高価だった。
それがやがて工場で生産され、大衆に定着する。
やっぱり書いてもうまく伝わらないや。
ともかく時制のズームイン&ズームアウトが、読んでいて心地よい。
時折、酩酊感すらも覚える。
空撮の映像、まさに言葉で歴史を鳥瞰している。
やがて女児は作家になる。で、意外なオチが。
で、タイトルの意味が判明する。緻密っすなあ。
200枚なのに、とてつもなく広大な世界を感じる。


そのせいだろうか、三茶のドンキホーテで
ココアとチョコレートを買ってしまった。単純。


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