寝不足

電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命

電子本をバカにするなかれ 書物史の第三の革命

寝不足気味の人が多いんだろうな。
李忠成の美しいボレーシュートが見れて良かったけど。
何とか起きて朝の仕事へ。
戻ってきて午睡。


『電子本をバカにするなかれ』津野海太郎著を読む。
このタイトル、コンテンツ、装丁。
なぜ緑のサイのマークじゃないの。
「おとっつぁん、それは聞かない約束でしょ」


電子本を本の歴史から検証した内容で、
至極まともなことばかり述べてある。
「電子本>印刷本」ではなく併用する時代が続く。
「本や読書」は永遠に不滅。
ただし、電子本がやがてメインストリームとなる。


著者とボイジャーの荻野正昭との対談がぼくにはピカイチだった。
引用。

「津野 たとえば清書が羊皮紙に手で書かれ、それがやがて
活字になりデジタルになる。そこで生きつづけているものは
「原液」としての聖書であって、羊皮紙とか紙とかデジタルとかの
「メディア」じゃないですよね。そう考えると、「原液」という発想は、
荻野さんが十数年間やってきたことの一つの到達点なんだと思うんだけど」

「荻野「そもそもは、ものを書くということ自体が
「原液」を絞り出す行為なんでしょうね」」


原液は紙媒体や電子媒体に転じるが、素は変わらない。
「羊皮紙とか紙とかデジタルとか」ってのはツールでもあるわけで、
そっちの話ばっか盛り上がっているのは、金のニオイがするからか。


あとは紙の本をスキャンするということは、
フォントなど文字も画像の一部とみなすこと。
あ、そうか。と思わされた。


それから「ウィキペディアとマチガイ主義」の章で、
間違いだらけのウィキペディア(アマの知?)と
専門家による「マチガッテハイケナイ」百科事典などプロの知との対比も
あ、そうか。と思わされた。
間違っていたら都度修正してヴァージョンアップしていけばいい。
コンピュータと一緒で完璧は有り得ないのだから。


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