- 作者: 新妻昭夫
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1997/04
- メディア: 単行本
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午後ちょっと外出。帰宅後、激しい雨。
まもなく上がる。スコールか。
スコールといえば、バリの古都シンガラジャへ
オートバイでいったときに遭遇した。
バリ島と海を隔ててロンボク島がある。
『種の起源をもとめて ウォーレスの『マレー諸島』探検』新妻昭夫著によれば、
ウォーレスは偶然、この二島を訪れ、
「(バリ島が)東南アジアの動物相と
(ロンボク島が)オーストラリアの動物相を分ける
動物地理学上の境界線=「ウォーレス線」を発見した」
とか。
引用。
「かくして種は別の種に進化する。新しく進化した種は、以前の種に比べ
環境により適応している」
「だが、それだけでは、マレー諸島やアマゾン流域で経験した、圧倒されるような種
の多様性を説明できない。−略−多数の種が一度に進化したはずはない。
最初はごく少数の種しかいなかったはずだ。種の数が増加していく、
すなわち分岐的な進化も説明しなければならない」
作者が述べているように、ダーウィンともろカブる。
ウォーレスは「標本採集」を生業としていたそうな。
それこそ命がけでマレー諸島やアマゾンで採集した美しい「昆虫」が、
希少価値で高値で売れ、生活資金になったとか。
無意識にフィールドワークをしていたわけだ。
バリへ行ったときは、ウォーレスなんて全く関心がなくて、
中沢新一の『野ウサギの走り』の『バリ島のジョルジュ・バタイユ』にシビれていたっけ。
シンガラジャのビーチは遠浅で温かったのを覚えている。
そうそう。シンガラジャでスコールに遭ったあと、大きな虹が出た。
三文小説やTVドラマでも敬遠するけど、事実だからしょうがない。