真冬以下

ダーウィンの思想―人間と動物のあいだ (岩波新書)

ダーウィンの思想―人間と動物のあいだ (岩波新書)

雪の残り、ほとんどミニ氷塊状態のものを
投げて遊ぶ中学生の一団とすれ違う。
それにしても寒い。
朝のTVの天気予報で「真冬以下」といっていた。
よく考えると意味がわからない。
省エネを無視して部屋をあったかくして、
つらつらと仕事。
出力して推敲して今日中に送稿。


『ダーウィンの思想』内井惣七著を読む。
ダーウィンを哲学的アプローチからに解読したもの。
と、いってもさほど難しくはなく、面白い。
めっけもの。
ヒュームが与えたダーウィンへの影響や
タームこそ違えども、
ダーウィンとアダム・スミス
ダーウィンとミルの見解の一致。など、
横系列のつながりが、ぼく的には収穫。
『進化の存在証明』リチャード・ドーキンス著にも
つながっている部分がある。偶然なのだが。
以下引用。

「大きなグループ(網)に属するすべての動物において、
それらの体制には相同性(細部は異なるにせよ、部分、部分での
対応が成り立っていること)が成り立っていることは、彼らが
共通の祖先から生じて、それぞれ多様に異なった条件に
適応してきたと考えれば、きれいに説明がつく。
例えば、人間やサルの手、ウマの前脚、アザラシのヒレのように
見える前肢、コウモリの翼の間には相同性が成り立っているのである」

「共感能力自体の起源は複雑な事情によるかもしれないが、
相互扶助を必要とする社会的動物にとって
これはきわめて重要なものなので、この能力が自然淘汰によって
増進させられたことは容易にわかる。そして、以上に述べたことは、
すべて、社会的動物としての人間にも当てはまるはずである」


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