- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻)
- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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関係者各位に近況&お伺いメールを何本か出したが、
返事は、やはりみなさん厳しい年の瀬で。
土曜日にカップうどんをすすり、肉まんをパクついて、
日本TVの『メレンゲの気持ち』を見ていたら、
カツマーが出ていてびっくりした。
キンドルやiチューンなどの話を速射砲のようにしゃべっていた。
図書館にあった『思想地図vol.1特集日本』、『思想地図vol.2特集ジェネレーション』を
面白そうなとこだけ拾い読みする。
なんつーか「論文つめ放題」的本。
ほら、あれよ、あれ、スーパーマーケットの目玉企画、みかんやしいたけ詰め放題とか。
本じゃなくて雑誌(?)、「思想誌」だそうだが、そうとは思えない。
本田由紀、信田さよ子、上野千鶴子の強力ラインナップのvol.2の方が、
ぼくには興味深かった。
東浩紀の発言を長めに引用。
「着想だけ言うと、データではなくメタデータというレベルの転換を、
投票にも適用できないかと思うんですよね。
そもそもグーグルがなぜ世界の知を統合できるかといえば、それは、言論の重みづけを
内容ではなく形式で、データではなくメタデータでやっているからです。
具体的にはリンクですね。かつてヤフーのようなディレクトリ型のシステムは、
ページの内容でページの位置を決めていた。ところがグーグルは、ページの内容を
いっさい見ないでただページ間のリンクだけ、つまりどのページが
どこにどれだけリンクを張っているか、それだけでページを決めている。
人文的に言いかえれば、グーグルは、ページの「意識」(書かれていること)
ではなく「無意識」(書かれていないこと)だけを見ている。これは、知の秩序形成の
方法として、フーコーの『言葉と物』の意味で新しいエピステーメーだと思う。
先ほどの公共圏の問題に差し戻せば、グーグルにおいては、
言論内容が公共性を作るのではなく、言論のメタデータが公共性を作っているわけです」