マジレスっか

昨日の朝日新聞の斎藤美奈子女史の文芸時評
実におもろ〜だった。
今年の文芸誌の新人賞受賞作品を十把一絡げで
こうバッサリやっている。

「それにしてもみんなに共通するこの「ネタ感」「お芝居感」は
何だろう。「退屈恐怖症」に加えていえば
「マジレス(真面目に応答すること)恐怖症」?」

わかる、わかる。
以下、与太話。
小説も、演劇も、お笑いも、アートからはたまた音楽までもか。
確かに垣根がなくなった。というよりは、文学畑の土壌がやばくなって、
隣の演劇畑やお笑い畑から越境したとでもいえばいいのか。
ま、センスがあればなんでもできるわけで、これは否定しない。
やっかむだけだ。
ただそろそろ垣根をつくって、セクト主義で、
互いに仲が悪くなって、その負のエネルギーを創作力にしてみてはとも思う。
フリーターで純文学作家よりはファッションモデルでラッパーでエロ小説書きの方が
インパクトはあるけれど。専業より兼業の方が売りやすいけどね。
山崎豊子松本清張の作品が人気なのも、マジだからだろう。


伊藤整の晩年の小説なんてマジ100パー。
最初の90ページあたりまでほんと読みにくいけど、
そっから先がどんどんよくなるし。
『改訂文学入門』伊藤整著、初読と
『小説世界のロビンソン』小林信彦著、再々々読と、併読中。


人気blogランキングへ