- 作者: 小沼丹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
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じめじめで心の中にまでカビがはえそう。
じゃあマスクしてカビキラー原液をって。おいおい。
さすがに仕事関連本を読むのもうんざりしてきて、
息抜きに『黒いハンカチ』小沼丹著を読む。
作者が推理小説を書いていたとは、知らなんだ。
女教師が眼鏡をかけると、あーら名探偵になって事件を解決。
安楽椅子探偵ものなんだけど、上質なヒューモアが漂っていて、
なかなかによいのだ。文体も好きだなあ。
先だって直木賞をやっとこさもらった北村薫のさきがけと
言ってもオーバートークじゃないだろう。
時代背景が昭和30年代なんで、たとえばクリスマスだとバーで
三角帽子をかぶった男たちが乱痴気騒ぎをする様などレトロチック。
女教師は、どんなコメディエンヌがいいだろう。
仲間由紀恵かな。中谷美紀もいい。キャスティング、凡庸っすか。
漫画にするなら坂田靖子か高野文子か。