- 作者: 山森亮
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/02/17
- メディア: 新書
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引き続き、企画、ネタ出し。
一つはまとまって、あと一案まとまったら、
担当者にメールして反応をうかがってみよう。
『ベーシック・インカム入門』山森亮著を読む。
「ベーシック・インカム入門」とは「無条件給付」のこと。
誰もが−貧富の差に関係なく−毎月給付を受ける制度。
ほぼ同じことをミル、ラッセル、ケインズ、
ガルブレイスからネグリまで、主義・主張を越えて
これまで考えられてきたそうだ。
ショックだったのは、ぼくがざっくりと表にまとめた
日本と世界各国との「(生活保護費など)公的扶助の比較」。
日本(正しくは日本政府か)、ドケチ。
あのアメリカよりも割合が低いし、しかも指数でみればマイナス。
フィンランドなど北欧の割合が低いのは、高税金、高福祉だから。
いやはや。
作者は最終章で日本でのベーシック・インカムの具現化を試案している。
手短に引用。
「年金の税方式化の推進」
「児童手当の所得制限を撤廃し、給付対象を20歳未満の
全人口に拡大する」
「所得控除の給付型税額控除化」
「年金が税財源化され、児童手当が普遍化・増額され、給付型税額控除が
導入されれば、多くの人がいわば部分的なベーシック・インカムを
手にすることになる」
ネグリ曰く「生きていることは労働だ」。すばらしい。