- 作者: 谷川健一
- 出版社/メーカー: 冨山房インターナショナル
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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『源泉の思考 谷川健一対談集』を読了。
大つかみで述べるなら、日本の民俗学はいまでも機能するのか、
って内容。でも決してまじめな硬い対談ばっかではない。
小熊英二との対談より一ヵ所引用。
「小熊 −略−柳田が何を考えたのかとか、日本の民俗学が何を
悩んできたのかということには関心がありますが、日本
の民俗学や柳田自身が調べてきたことそのもには、
あまり興味がわきません。
−略−現在の村にある、むかしのものをいくら調べたところで、
だからどうしたという感覚みたいなものを持っている人は
いると思いますね
谷川 しかし民俗学というのは、私にいわせれば、現代の合理的な思想
だけでは解けないものを孕んでいるんです」
この対談集にも再三取り上げられていた宮本常一をいよいよ読まなきゃ。
谷川健一と谷川雁が兄弟だったとは知らなかった。
『われらが歌う時 上』リチャード・パワーズ著、
『ウェブは馬鹿と暇人のもの』中川淳一郎著を併読中。