広告も変わったねぇ

昨晩、FAXで送られてきた原稿を入力していると、
チャイムが鳴った。子どものベースセットが届いた。
梱包をほどいて2階まで運ぶ。
結構重たい。スキー板ほどではないか。
これを担いで朝の混んだ電車に乗るのか。


図書館で借りてきた『広告も変わったねぇ』天野祐吉著を
楽しく読む。
終刊となる『広告批評』の創刊編集長でもある著者は、
座談の名手だ。
谷山雅計の発言がなるほどと思ったので引用。

「いまは、ブログをはじめたら、すぐに、なんでも世の中に
出せちゃうわけですよ。たくさんの人に読んでもらえるかどうかは
わからないけれど、少なくとも公的な場所に言葉を発信することは
簡単にできる。ですから、文章を集約するとか、削るとかいう力は、
あきらかに落ちていると思います。垂れ流しですから。
でもまぁ、そのなかに、垂れ流してるけどおもしろいやつも
あるから、一概にそれがダメともいえないですね」

「文章を集約するとか、削るとかいう力」は、量をこなせばついてくる。
「おもしろい」、ここだよね。センスというのか、才能というのか。
時代の求めているものとシンクロするのか、しないのかという
運・不運もあるし。

成熟期を迎えた(盛りを過ぎた?)広告は批評される対象となったが、
まだ幼少年期のWeb広告はどうなんだろう。
『Web広告批評』っていうと、表現よりもROIとか、
そっちで評価されたりして。素朴な疑問。

「従来、広告宣伝や販売促進などに関しては、投下した資本に対する収益性などは
議論されずに、「テレビ広告はお金がかかる」という慣例に従って投資が行われる
ことが多くありました。マーケティングROIを計測することで、
このような投資を効率化することができます。」

経営用語の基礎知識(第2版) マーケティングROI Marketing ROIより


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