- 作者: ミチオカク,Michio Kaku,斉藤隆央
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/10/25
- メディア: 単行本
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猫の抜け毛がはじまる。身近な春の訪れ。
いつの間にやら近所の白木蓮の大樹が花を咲かせていた。
角の地主の家は、たぶん相続税対策で
土地を切り売りし、家を建て替え、先代が大切にしていたであろう
木蓮や枝垂れ桜やブラシの木などの樹木が切られてしまって、
歩きがてら見ることができなくなり、残念至極。
『サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か』ミチオ・カク著を読む。
やさしくはないが、面白い。一気読みはできないが、
少しずつ読むと、脳の奥の方が活性化される気になる。
テレポーテーション、テレパシー、ダークマター、反物質と反宇宙などハードSFネタを
学術的に検証するのだが、検証が含蓄、薀蓄、ユーモアなどで包まれている。
引用一ヵ所。
「現在の文明に不可能なテクノロジーが、ほかの文明にとっても
不可能とはかぎらない。可能、不可能について議論するには、
何千年、何百万年も先のテクノロジーを考慮に入れなければならないのである」
目先のことで汲々としている身にとっちゃあ、光速ワープ的一冊。
文字通り「空想から科学へ」だ。ついでに「妄想から芸術へ」(と、思う)。