文章検索のすすめ

遅ればせながら、「武田シンポジウム2009」のメモ。


ぼくがいちばん面白かったのは、(株)創知の中村達生の講演(敬称略)。
お題は「情報ネットが作る新しい知」。
まあ社名がすべてを表しているんだけど。
調べものというと、検索エンジンですぐサーチしてしまうが、
情報の洪水に遭ってあっぷあっぷしていないか。
演者は

「無意味なブログ、無数のコピペ情報などで肝心の真偽検証を
怠っていないか」

と。
また、

「検索リスト上位の内容が「正しい」とは限らない」

それは

「検索上位は入力した言葉がたくさん入っているページ」で、
すなわち本当に知りたい「キラリと光る情報は上位にヒットしない」

と。
はてぶなどを一時期熱心にチェックしていたが、
大抵は時間のムダに終わることが多くて、なるほどと思った。


知りたい情報を時短でたどり着くには、どうすればいいのか。
それはおなじみの「キーワード検索」じゃなくって「文章検索」だと。
「文章をそのまま入力」して検索すれば、いいと。
演者は「概念検索」といっているが、
ぼくも、最近、この検索スタイルも取り入れている。


この延長線上にあるのが、

「「検索」から「解析」へ」

だと。
大事なのは、「検索」ないだろ、「解析」だろ。
で、「「解析」には俯瞰性と客観性が不可欠」だと。
物事を把握するには、全体を俯瞰しなければならないと
ヴィトゲンシュタインも述べているし。
ぼくに企画書づくりを指導してくれたディレクターは、
フレームワークから入ると言っていた。同じことだ。


演者がいう

「俯瞰解析」は、
「PCが情報整理と検索」+「最後の読み込みは人間」

というシステム。
実際、何ができるか。たとえばM&Aを検討する際、
互いの会社でどの分野で特許出願をしているか、
件数が多ければ、そこが強みとなる。
ドットマッピング化することで「可視化」、一目瞭然となる。
多くが重なっていれば、キャラがかぶっていることになり、
理想的なのは、互いが補完しあっている関係だとか。
これが1枚の図でわかるのは、すごい。


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