消去、おぼろ

花束

花束

PCにたまっていたメールマガジンやら仕事のメールやら、
ファイルやらでいらないものを消去したり、
いるものはバックアップしたり。
毎年作っている仕事カレンダーをまとめたり。
受験生がいるんで、湯島天神あたりにでも初詣に行きたいが、
人がすごそうで、近場の松陰神社あたりに落ち着くのだろう。
当人は冬期講習の貴重な休みは、惰眠を貪りたいらしいが。
ネコ並に眠れるのは、うらやましい限り。
菅原道真vs吉田松陰って、どっちが霊験あらたか。
なんだか異種格闘技っぽいけど。


『花束』木村紅美著を読む。
初見。東京の予備校の女子寮を舞台にした連作集。
外見はおしゃれでも部屋は汚いとか。
少女と大人の端境期、高校生でもなく大学生でもない
宙ぶらりんな女子の生態や心理が描かれている。
面白いことは面白い。漫画のよう。チョイエロは、作者のサービス精神なのだろう。
クドカンの脚本にも通じるものがある。
井口奈己あたりが映画化したらとも思ったが、どんぴしゃ過ぎるかも。
ぼくも予備校に通わせてもらうことになって、
寮の下見に行ったことがある。東京のはずれの町にあって、
なんだか潜水艦の内部のような印象がかすかにある。
綿入れを着た長髪、無精ひげの寮生に
「こんなとこ、入っちゃ駄目だ」と言われた。
偶然居合わせた男と新宿まで一緒で、カツカレーを食べたような。おぼろ。
「故郷(くに)はどこですか」と聞かれた。
「故郷(くに)」という言い回しをそのときはじめて音声で耳にした。
彼は信州出身だと言っていた。
結局、寮ではなく叔母宅の近所のアパートに
住むことになった。


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