アンボン

案本 「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」

案本 「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」

5月に営業に行った会社から仕事をいただく。ありがたい。
その前にじめじめ渋谷で下車して仕事本の買い出し。
ああ大事に財布に入れといた図書カードが消えていき、3冊の類書に。


ネットで資料を出力するのもイヤになったんでしばし読書。
アホボンならぬ、バカボンならぬアンボン。
やっぱり餡は粒でしょう。いいや、漉しじゃのう。おいおい。
じゃなくて『案本』山本高史著。


すらすらすいすい読める。
作者は、元D通マン。コピーライターなんだけど
CMディレクターもしてしまった人、確か。
「経験データベース」の話がおもしろかった。
アマデウス』のモーツァルトとサルエリではないが、
天才は生まれつき天才で、凡人は天才にはなれないが、
経験知を積んで経験値をあげていけば、そこそこ、いけちゃうと。
遺伝学でいう獲得形質、哲学でいうア・ポステリオリ。
「経験データベース」は引き出しとかともいうよね。
ただし、単なる過去の事例や知識ではない。
智恵というのか、思考回路的なものを意味しているのでは。
うがった見方をすれば、年寄りの自己弁護というようにも思えなくもない。
特に、若い人が読んだら。


「主観は偏見である」
「考えることは、経験である。その経験が、考えるきっかけになる」
など名アフォリスムの数々。
作者の「脳内」思考回路が見えて参考になる。
にしてもこの本、「脳内」がやたら出て来るが、気に食わないと思うのはなぜ。


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